わんわんを探せ!Palm版

わんわんを探せ!Palm版

「パズルの塔」に迷い込んでしまった「ワンワン」を助けだそう

価格

製品：試用可
1,995円(税込)

作者

(株)ホープムーン さん

作者ページ

株式会社ホープムーン■公式携帯サイト運営・携帯ゲームアプリ(RPG/ADV/ミニゲーム)及び携帯コミック・ライトノベルなどの開発・配信
わんわんを探せ!Palm版の詳細情報 : Vector ソフトを探す！

紹介

Palm OS 3.5以降

■「パズルの塔」に迷い込んでしまった「ワンワン」を助けだそう

　女の子と男の子、二人のキャラクターを交互にうまく操作してフィールド内の障害物を乗り越え、ワンワンを探すアクションパズルゲームです。ステージの冒頭に挿入されるアニメーション、コミカルなサウンドエフェクトがカラーデバイスでのプレイを楽しませてくれます。難易度は結構高めで、腰を据えて挑んで下さい。

■使い方

　ホーム画面から「WanWan」をタップすると、開発元のロゴが表示され、その後すぐに「ワンワンを探せ！」のロゴが表示されます。画面をタップするか、予定表/メモ帳ボタンを押すと、ステージデータ選択画面へと切り替わります。

●ステージデータを選択しよう

　ステージデータ選択画面では、最初に前述の３つのファイルのみをインストールした場合は、「ストーリーモード」のみが表示されます。[OK]をタップするとゲーム開始のデモ画面がBGMとともに始まります。

　なおストーリーモードを全てクリアした場合、「スタート」および「ミュージアム」とも表示されます。ゲームを始める場合は「スタート」をタップ、今までに出てきたデモを見たい場合は「ミュージアム」をタップして下さい。すると今まで見てきたデモが表示されるので、見たいデモを選んで「スタート」をタップしましょう。

　加えてストーリーモードを全てクリア後は、ステージデータを選択する画面が表示されます。画面に表示されているステージデータの一覧の中からステージデータを選び、[OK]をタップして下さい。また、ステージデータはあとで追加できるようになっている関係で、選んだステージデータの中にはパスワードの入力が必要なものがあります。このようなデータを選んだ場合、最初の一回だけプレイを始める前にパスワードの入力（最大８文字）が必要となります。ただし、「わんわんを探せ！」本体を一度削除した後にはもう一度入力する必要があります。

●ステージセレクトについて
　ゲームをスタートさせると、クリアしたステージがあれば、どのステージから遊ぶかを選択できます。画面中央に表示されているステージ数の左右にある矢印をタップしてステージ数を増減させ、画面中央下部に待機している主人公たちをタップするとそのステージが始まります。また、上下の矢印はステージ数の10の位を増減します。アドレスボタンとTo Doボタンでステージ数を増減、上下ボタンで10ずつ増減、予定表/メモ帳ボタンで決定もできます。

●ステージ前のデモ画面が雰囲気を盛り上げてくれる！

　ここでは、ストーリーモードを始めてみましょう。ステージの最初には、右のようなデモ画面が挿入され、ゲーム開始前の雰囲気を盛り上げてくれます。またこの時ゲームプレイのためのヒントが表示されたりしますので、見逃さないようにしましょう。予定表/メモ帳ボタン、及び画面タップでセリフをスキップできます。

●操作方法と、基本的なルールを覚えよう

　まず操作方法を解説しましょう。

　このゲームでは、男の子と女の子、二人のプレイヤーを交互に一人ずつしか操作できません。画面上で点滅し、立って足踏みしている方がその時点で動かせるプレイヤーです。座っている方は待機中です。待機中のプレイヤーは画面右下のゲームフィールド画面外に表示されているので、それをタップするか、予定表/メモ帳ボタンを押すと操作するプレイヤーがコミカルなエフェクト音と仕草と共に交代します。主人公の操作は、スタイラスでもハードウェアボタンでもどちらでも行えるようになっています。

   スタイラスを使う場合…
   スタイラスでプレイヤーがいる場所と同じ列か行をタップすると、そこに向かって歩き出します。タップしている位置に来るか、スタイラスを放すと止まります。途中に岩があっても岩を押しながら歩いていきます。また、階段を移動した直後に主人公をタップすると、再度階段を移動します。
   ハードウェアボタンを使う場合…
   上下ボタンで上下に、アドレスボタンで左移動、To Doボタンで右移動します。岩を押すなどの動作は、スタイラス操作の場合と同じです。 

※なお、男の子と女の子の交代は、画面右上端に表示されている「CHANGE」の右横にある回数分しか実行できません。交代の回数制限のない場合は「--」と表示されています。

　次に基本的なルールについて説明します。

　黒い岩は男の子、白い岩は女の子でしか押せません。白と黒の混じった岩はどちらのプレイヤーでも押せます。また、岩と同じように、待機している相棒も押せます。右上の画面では、地雷のようなものがフィールド内に敷設されているので、岩を押して地雷と岩を消去し、プレイヤーが進めるようにしましょう。この地雷を始めとする他の障害物にプレイヤーが接触してダメージを受けると、画面上中央にあるハートの数が1つ減ります。０になるとゲームオーバーです。ちなみに待機中の相棒が接触してもハートが減るので注意して下さい。ステージのどこかにいるワンワンの元へとたどり着くと、ステージクリアとなり、次のステージへ進みます。待機中の相棒やワンワンの上に岩を落とすと即ゲームオーバーになります。

　「[メニュー］→WanWan→ステージをやり直す」で現在のステージを初めからやり直せますし、「［メニュー］→Option→ちょっとしたヒント」でゲームプレイに役立つヒントが、さらには「［メニュー］→Option→設定」でBGMやエフェクト音のON/OFF設定ができます。

　なおステージクリアには制限時間は設けられていませんので、じっくりと考え、失敗したら何度でもチャレンジしましょう。次にアイテムとゲームフィールドの地形についての詳しい解説です。

ゲームフィールド内の地形や障害に注意しながらアイテムをゲットし、　 うまく使ってワンワンの所にたどり着こう。

　フィールド上には各種のアイテムが落ちています。これを取ることによって、特殊な能力を発揮できます。これらをうまく活用してワンワンを目指してください。例えば右の画面ではドリルのアイテムが2つ落ちていて、それを使ってブロックを壊せます。アイテムは使用すると1つ消費となります。この場合はブロック1つの破壊につき、ドリル1つ消費となります。他にも下記のようなアイテムがあります。

　・ハート
　　残りハートが1つ増えます。
　・靴
　　これを取ると、取ったプレイヤーが空中に浮き上がります。ひとつ取ると使用回数が3回増えます。何かにぶつかるか、何かアイテムを取るまで同じ方向に飛び続けます。この状態では、地上にあるもの（穴・溶岩・針）の影響を受けません。ただし、地雷の影響は受けるので注意しましょう。飛んでいる状態ではワンワンに触れられず、手前で止まります。地上にいる待機中の相棒の上を通り抜けることも可能です。もし相棒も飛んでいる状態であれば、衝突して止まります。
　・ハンマー
　　これを取ると、岩を壊せます。
　・ドリル
　　これを取ると、緑色の壁を壊せます。
　・カギ
　　これを取ると、フィールド上にある扉を通れます。

※なお、アイテムはすべて最大で9回分までストックできます。アイテムの残り数、残り交代回数は画面上部にアイテムアイコンと共に表示されます。

　次に、フィールドの地形について解説します。フィールド上にはさまざまな地形が存在します。まとめると次のような地形があります。

　・凍っている床
　　この上に乗って移動しようとすると、プレイヤーが滑ります。そのまま何かにぶつかるまで移動しつづけます。また、この上に乗っている岩を押すと、岩も滑ります。
　・緑色のブロック
　　通れません。穴から落ちた場合、上に乗って歩けます。また、ドリルを持っているときには崩せます。
　・紫色のブロック
　　通れません。穴から落ちた場合、上に乗って歩けます。この壁はドリルを持っていても崩せません。
　・岩
　　黒い岩は男の子、白い岩は女の子、白と黒の混じった岩はどちらのプレイヤーでも押せます。ハンマーを持っている場合はこれをつぶせます。穴から落ちてこの上に乗った場合、壁と同様上を歩けます。
　・瓦礫（がれき）
　　岩の上に岩を落とすと瓦礫になります。これはドリルやハンマーでつぶせません。穴から落ちてこの上に乗った場合、壁同様上を歩けます。
　・扉
　　通れません。カギを持っていると、これを開けて通れます。
　・地雷
　　この上に乗ると爆発し、ハートをひとつ失います。ここに岩を押し込むと、岩もろとも爆発して、両方とも消滅します。
　・溶岩
　　この上に乗ると、ハートを3つ失います。ここに石を押し込むと、岩が溶岩に沈み、上を通れます。
　・針
　　この上に乗ると、ハートを１つ失います。ここに岩を乗せられますが、特に何も起こりません。
　・階段
　　一つ上か一つ下のフロアに移動します。
　・穴
　　ここに入ると下のフロアに落ちます。着地の際にハートを1つ失います。もちろん、落ちた先の地形の影響も受けます。岩をここから落とすことも可能です。その落とした先に相棒やワンワンがいた場合は、即ゲームオーバーになります。岩を落とした先に敵がいた場合は、その敵をつぶせます。また、待機中の相棒を押し込んで落とすことも可能です。この際にダメージを受けハートを全部失った場合、やはりゲームオーバーになります。
　このように、豊富なアイテムと地形を生かしながら、二人のプレイヤーを交互にうまく使って、ワンワンの元にたどり着き、ステージをクリアしていきましょう。

●ストーリーモードでは、ステージ間の中間デモが楽しい！

　ストーリーモードでは、ステージクリア後に右のような、ヒントを含んだ楽しい画面が挿入されます。前述と同じく、予定表/メモ帳ボタンや、タップでセリフをスキップできます。

最新情報

最新版はv1.0です(2013/01/18現在)。

感想

　最初のデモ画面や、サウンド/エフェクト音だけ聞いていると、軽快なアクションゲームかと思いきや、いやはやかなり難易度の高いアクションパズルゲームとなっており、プレイヤーの頭脳に挑んできます。二人のプレイヤーも際限なく交代できるわけでなく、また闇雲にアイテムを消費すると、二進も三進もいかなくなり、何度もやりなおしを余儀なくさせられました。時間潰しというより、じっくりと腰を据えてチャレンジすることをお勧めします。ただ、ステージ間に挿入されるデモ画面は楽しく、子供を膝に乗せてお父さんがステージクリアに頭をひねり、子供にはデモ画面を見て楽しんでもらう、といった遊び方はいかがでしょうか。ただあまりクリアに時間がかかりすぎると愛想を尽かされてしまうかもしれません。 もちろん、登場するキャラクターもキュートですから、女性受けすることでしょう。

　画面の雰囲気とは裏腹に、全体に難易度がかなり高く、地形やアイテムについて何も知らずにプレイするとすぐにゲームオーバーとなってしまいます。ですから、開始時に、チュートリアルをプレーヤーに読ませるような工夫があればと感じました。また全般的なヒントだけでなく、ステージごとにヒントを設けてヒント表示のON/OFF設定を設けるのはいかがでしょうか。加えてバッテリー消費とのバランスもあり、パズルゲームには必ずしも必要ないかもしれませんが、BGMをゲームプレイ中も流すとさらに雰囲気が盛り上がるように感じます。

　とはいえ、丁寧に書き込まれたカラー表示の画面や、スタイラスとハードウェアボタンによる快適な操作性と、ゲームの完成度は数あるゲームの中でも間違いなくトップクラスです。さらには、ステージデータが後から追加できるようになっていることから、きっと長く楽しめることでしょう。パズルゲーム好きの方には、お勧めできます。

関連リンク＆レビュー