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ワールドウォー2

[カテゴリ: Palmware(ジャンル別) > ゲーム > シミュレーション]
[カテゴリ: Palmware(作者別) > DaDa]
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ワールドウォー2

敵ユニットを殲滅せよ!第2次大戦のヨーロッパ戦線を舞台にしたHEX型マップ採用の本格的戦略シミュレーション

価格

\2,980

作者

DaDa さん

作者ページ

Amazon.co.jp: Dada WW2(ワールドウォー2) ソフトウェア

紹介

Palm OS 3.0以降


 舞台は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線。あなたは指揮官となり、自軍ユニットに指示を与え、敵ユニットを攻略していくのが目的です。全7ステージ(17セクション)が用意されており、各セクションに用意されている勝利条件を満たすことでセクションクリアとなります。

 画面はHEX型となっており、自軍ユニットを移動、砲撃、爆撃など、刻々と変化する状況に臨機応変に対応しながら、任務を遂行していきます。登場するユニットの種類によって、通常の砲撃のみならず、支援砲撃(遠距離)や空爆、地雷など、様々な攻撃が可能となっています。もちろん、弾薬は使うとなくなりますので、補給も必要となります。

 7つのシナリオはすべて史実に基づいており、勝利条件はもちろん、地形や登場ユニットも異なります。ユニットの数は、全部で59種類で現実に使われた兵器が登場し、攻撃はすべてアニメーション表示されますので、臨場感もあります。なお、パッケージには、カラー版のほか、モノクロ版、Visor Prism版の3つが同梱されています。

最新情報

最新版はv1.00です(2010/06/20現在)。

感想

 戦略シミュレーションゲームとしては定着した感のある第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を舞台としており、ドイツ軍に特化していることからも、「大 ○略」を彷彿とさせます。肝心のゲームシステムも秀逸で、コマを動かし、敵のコマを除いていくこのようなシミュレーションゲームは、じっくりゆっくり遊べるパーム向きのゲームであるといえます。また、効果音がないのは寂しいものの、カラフルな画面構成で、戦闘時のグラフィックは特に魅力的です。

 ただし、少なからず問題もあります。まず、マップの移動が枠をタップすることでしか行えないことです。大抵のこのようなシミュレーションゲームでは、画面の端にカーソルがたどり着くと、その方向に画面がスクロールするシステムを採用しており、このことからも画面枠をタップすることで画面をスクロールさせるシステムに違和感はなく感じますが、実際遊んでみると、画面の外をタップするということで直感的に操作できず、戸惑ってしまうこともしばしばありました。

 また、経験値やランクといったユニットを育てる要素が盛り込まれており、この育成要素も戦略シミュレーションゲームの醍醐味ですが、経験値・ランクとも、そのセクション限りで次のセクションに持ち越せないのは残念です。これにより、やりこむという要素がずいぶんと損なわれている感があります。スコアが集計されたり、撃破数によりご褒美がもらえるということもなく、結果無理をして戦闘を行わなくて良いと感じてしまいます。

 そして、そのように「無理をして戦闘を行わなくても良い」と思わせる、決定的な問題があります。それは、なんと勝利条件を満たさなくてもステージをクリアできてしまうことです。つまり、ターンを送っていくだけでセクションをクリアできるわけで、これはゲームとしての緊張感を損なっているだけでなく、ゲームとして成り立っていないとまでいえます。

 このように、システムにやや問題はあるものの、盛り込まれている要素などは非常に魅力的です。あと一押しで、パームの戦略シミュレーションゲームとしての地位はゆるぎないものとなることに間違いありません。

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